建物の概要
手前から奥に向かって店舗棟、2号棟、1号棟
南流山弐番街は全戸南向きの9階建の2棟の住居部と、1棟の店舗棟、集会所、ポンプ室、電気室の付属棟で構成されています。1983年の竣工で、敷地は最近のマンションと比較してゆとりがあり、マンション内に公園もあります。
1996年に大規模修繕工事が実施され、外壁等の仕上げグレードを高めたことで工事完了から10年経た現在も美観が保たれています。
大規模修繕工事では既設建物の改修ということで限度はありますが、玄関出入口の段差解消などのバリアフリー化も行われました。そして2002年の外構等舗装改修工事では痛みの進んだカラーアスファルトの歩道部がインターロッキングブロックの仕上げとなり、建物と外構
部分が統一したイメージとなりました。
2008年に給排水設備改修工事が行われ、専有部分を含めて給排水設備の経年劣化に対応しました*。 (改修工事の内容は
「長期修繕計画」を参照)
*: 専有部分である標準ユニットバス(YAMAHA
MB-1216BH)の排水管の配管用炭素鋼鋼管SGPの腐食が進行していて将来、漏水の危険があり、また、そのSGPがユニットバスの洗い場の床に開口を設けないと改修できない位置にあることから、管理組合で工事希望数をまとめてユニットバスの改修工事費用を抑えられる取り組みを行っています。
【住居】
住居の平面プランは小菊豊久「マンションは大丈夫か - 住居として資産として-」(文春新書
、2000)の第1章の中の「最も輝いていた時代」の中でも紹介されている『一戸建て感覚』のプラニングである「階段室型」(隣接し合うふたつの住居がひとつの階段を利用する方式)が取り入れられています。なお
、エレベータの停止階となる4、6、8階については共用廊下と接する居室開口部に面格子が取り付けられていて、「外廊下室型」に近いものとなっていますが
、1996年の大規模修繕工事で1階エレベータホールへのアプローチの段差を解消したことから、室内の改造の必要はありますが、例えば車椅子で外部からそのまま
、エレベータを使って住居に入いることも可能と考えられます。
専有面積は下記の表のように全戸80m^2以上あり、永住型といえます。そして天井高が2.5mと高いことから、圧迫感の少ない室内です。このため、「区分所有者=居住者」の比率が高いマンションとなっています。
タイプ
|
A1, A2, A3, A4, A6
|
A5
|
B
|
C1, C2
|
C3
|
戸数
|
151
|
1
|
74
|
29
|
4
|
専有面積(m^2)
|
81.11
|
84.33
|
81.11
|
93.88
|
95.85
|
国土交通省他の「マンションの老朽度の判定」による自己採点
■ 設備概要
電気は東京電力、都市ガスは京和ガスの供給によります。
上下水道は流山市です。当マンションの建設当初は、流山市の下水道設備が整っていなかったため、浄化設備を使っていましたが、市の下水道設備整備後に切り替えられました。
各住居にはTES設備が設置され、給湯と暖房をまかなっています。暖房はストーブのように直接、火を使わない
で済むことから火災の心配がなく、安全な方式です。
エレベータは各棟にそれぞれ1基が設置されています。
TV設備として2001年にCATV**(コアラテレビ)の導入が図られ、これに加入することで様々な番組が視聴できるようになっています。BS放送は屋上に設置したBS共同聴視アンテナで受信しています
(BSデジタルにも対応)。
防犯設備として1階エレベータホール、エレベータカゴ内などに防犯カメラを設置しています。
Bフレッツ(VDSL 100M、プラン2)が利用できることからADSL方式とほとんど同じ通信費用でブロードバンドサービスを利用できます。「インターネット」で接続環境
を詳しく解説しています。
**:CATV化に伴ってTV端子からFM放送を受信する際の周波数が変わっています。
|