Bフレッツの利用に関するQ&A

 

 5月23日の「Bフレッツに関する説明会」で色々な質問をいただき,回答させていただきました。この内容も含め参考情報を紹介します。なお,『美しい弐番街』(Vol.40)で「千葉光モニター」を紹介しましたが,プロバイダでBフレッツコース加入で月額基本料無料キャンペーンを展開のものがあります。適用条件がありますが,Bフレッツ申込みをNTTからか,プロバイダの取次にするか,比較してお選びください。

 

■ ISDNを利用しているが,Bフレッツを導入した場合の月額料金はどうなるか?

 アナログ回線,ISDN(デジタル回線)ともにBフレッツ月額使用料は同じで次のものです。 

項目 金額
月額基本料金 2,992円
VDSLモデルレンタル料 420円
NTT合計 3,412円
プロバイダ料金 別途
 IP電話を使う場合は別にプロバイダ側のIP電話の料金とNTTのIP電話電話対応機器の料金(レンタルの場合,月額399円)がかかる。

 

【回線の見直しについて】

 NTTの初期のインターネットの常時接続サービスとしてスタートしたフレッツISDNを現在もお使いのお宅があるかと思います。アナログ回線との使用料比較を次に示します。

 フレッツISDN(通信速度64kbps)の月額利用料は2,940円(税込み)でこれにインターネットサービスプロバイダの料金がかかります。『美しい弐番街』(Vol.40)で紹介した比較的安価なISPであるASAHIネットのフレッツISDNコースMプランは月額利用料472.5円(税込)ですので,アナログ回線とデジタル回線の月額料金差,フレッツISDNの月額利用料,ISP利用料の合計で4,704円/月となり,高速な同ISPのBフレッツマンション Mプラン(アナログ回線使用)4,252.5円より高額といえます。 Bフレッツマンションタイプ(VDSL)はISDNと共用できますが,電話番号を2つ使うとか,電話番号認証にISDN回線が必要,という事情がない限り電話料金の面からはアナログ回線に戻す検討をお奨めします。(工事費2,000円)

■ PCの設置場所の関係でモジュラージャックとVDSL装置の間を20m位の電話用のモジュラーケーブルで結びたいが,可能か?

 VDSLはADSLと同様、xDSL(アスキーデジタル用語辞典)というデータ通信技術に含まれ、通信速度は線路長に影響されます。速度面ではモジュラケーブルは短い方が望ましいです。フラットタイプ(約1mm厚)のLANケーブル(ELECOM ほか)の利用が考えられます。

■ ISDNのダイヤルアップルータがあり,これをブロードバンドルータに利用できないか?

■ AtermIW50/Dという無線でPCと接続できるISDN回線用のTAがあるが,これを無線LANとして使えないか?

 ダイヤルアップルータはWAN(インターネットに接続する側)の接続ポートが外部にでていないため,使用できません。AtermIW50(無線が現在の規格と異なり実効速度58.4kbps)も同様です。

■ 宅内のVDSL装置を買取できるか?

 現在,レンタルのみです。

■ Windows 98のOSが入ったパソコンでBフレッツを利用できるか?

 Windows 98のOSで大丈夫ですが,パソコンのCPU性能に留意が必要です。ウィルス対策ソフト,例えば『ウィルスバスター』の対応OSはWindows 98以降,CPUはPentium 233MHz以上とされます(OSによってCPUの要件は異なる)。CPU性能に余裕がないとパソコンの反応が遅くなります。要件の1.5倍以上のクロック速度がほしいと思います。

■ 無線LANを使用したいが・・・

 既にブロードバンドルータを使われていればそれに無線LANアクセスポイントを組合せ,パソコン側は無線LANアダプタ(PCIバス用,USB用,CardBus用と様々なインターフェースがあり,価格はCardBus用の3,000円位〜7,000円)を取り付けます。
 ブロードバンドルータを新規導入で「無線LANも」ということであれば有線/無線両用のブロードバンドルータ(価格とスループットは相関の関係(例:BLW-04GZ-PK(Planex)で最大スループットが30Mbps,BLW-04FMGだと最大91Mbps))も検討対象になります。旧いブロードバンドルータにはスループットの低いものもあり,手持機器を考慮して決定がよいと思います。UPnP対応,IP Unnumbered対応をうたっているものがよいと思います(VDSL 100MbpsやIP電話と製品の相性は各自ご確認ください)。なお,無線LANは送受信点間に障害物があると通信速度が低下します。LDと北側の洋室間での通信でも確認されました。
 無線LANを使用する場合、そのセキュリティについても考慮する必要があります。下記のサイトなどを参考としてください。

■ 家の複数のパソコン全部でインターネットを使用したいがどうしたらよいか?

 ブロードバンドルータ,各PCへ接続するLANケーブル(無線LANの場合は不要),そしてPCはLANインターフェースを装備していることが必要となります。ケーブルを使った有線にするか,無線LANを使うかでバリエーションがあります。詳細はメーカーのサイトやカタログでご確認ください。(『美しい弐番街』(Vol.40)も参考に)

■ 現在,DIONのADSLレギュラーコースでIP電話アダプタを使用しているが,Bフレッツにした場合,これはどうなるのか?

 DIONのIP電話アダプタ(399円/月)を使用し,NTTのIP電話対応機器は使わないとのことです。(各プロバイダにご確認ください)

【注意】

 プロバイダ,機器等の情報を紹介していますが,不十分な面もあります。あくまでも参考情報としてご自分で調べられ,判断,ご決定をお願いします。