同一周波数パススルー方式でコアラテレビから地上デジタル放送を受信するまで、1996年の大規模修繕工事で放送大学と東京MXテレビの受信のために設置したUHFアンテナで地上デジタル放送を受信していました。（マンション内のTV共同聴視システムはコアラテレビ導入時にデジタル対応済）。2005年11月の地上デジタル放送の出力アップによるサービス地域化、また、コアラテレビから同一周波数パススルー方式で送られてくる電波同士の干渉のためか、「これまで地上デジタル放送が視聴できていたのができなくなった」との声が聞かれるようになりました。
　改善には電波の干渉の原因として、窓枠で誘導された電波の飛び込みも考えられますが、主にはマンションのUHFアンテナで受信する電波とコアラテレビからパススルー方式で送られてくる電波の干渉と考えられます。どちらか、一方の選択が必要ですが、アンケートで東京MXテレビをアナログ放送で受信している方が複数あることが確認されていたことから、「UHFアナログ放送受信に不都合をかけないで対応を図れないか」と、まず、コアラテレビ側にフィルターが取り付けられました。地上デジタル放送の見ている方からは「テレビ東京、フジテレビなどの民放のデジタル放送は受信できない」との連絡がありました。フィルターは「周波数何Hzからスパッと電波を通さなくする」という芸当はできず、徐々に強度を低下させることになります。下の表のようにUHF帯とは逆にテレビ東京、フジテレビなどはUHFの低い帯域の周波数を使っています。このため、NHKのデジタル放送に比較して干渉が大きくでて受信できないものと考えられます。
　地上デジタル放送を正常に受信するには、当マンションのUHFアンテナの受信を停止し、コアラテレビからパススルー方式で受信するしかないと結論づけられ、管理組合総会の議案として承認を得て、今回の対応が図られました。

[地上デジタル放送とUHFチャネル]