TVコンセントのない洋室でTVを見る方法
南流山弐番街の住居でTVアンテナ接続端子が設備されているのは、LDと洋室の1室の2個所です。TVコンセントのない洋室でTVを見
るには、表1の3つの方法があります。最初、1でしたが足にひっかけたことから、2としました。そして地上デジタルへの対応、また、受信状況
の悪い機器がでたことから3にしました。
室内のTVコンセントの先といえ、電波をよい状態で機器へ送るにはシールド性の高いケーブル(窓サッシはテレビ電波をよく拾い、シールド性の悪いTVケーブルだとこれが飛び込んでノイズの原因となる)、機材の選定(地上波デジタル対応以前の分配器を、地上波デジタルの受信に試したところ、画質劣化を確認)があります。これらを前提条件として、TVケーブルはできる限り短く、その間で中継などに使用する分配器などはできる限り省きます(分配器などを通すと電波ロスがあるため)。
表1 TVコンセントのない洋室でTVを見る方法
No. |
方法 |
備考 |
1 |
洋室のドア開口部の下を通して長いTVケーブルをころがして配線する。 |
対応方法として最も簡単である。また、壁などを傷めない。TVケーブルが長く床をころがるのはきれいでない。また、足を引っかけるおそれがある。 |
2 |
窓とサッシの隙間を通すことのできる薄いTVケーブルを用いてバルコニー経由で隣室にTVアンテナを配線する。 |
対応方法として簡単で壁などを傷めないが、北側にバルコニーのある住居でしか、使えない。また、下記のように受信状態の悪いこともある。 |
3 |
2つの洋室を仕切る壁に送りと受けのTVコンセントを設備する。 |
石膏ボードの壁の穴あけが必要である。(単にケーブルを通す穴とした場合、隣室の音が容易に通過することからTVコンセントとして対策) |
■ 洋室を仕切る壁に送りと受けのTVコンセントを設備
BSチューナーを内蔵するビデオデッキを洋室に持ち込んで上記のウィンドケーブル経由でBS放送を見ようとしたらNHK
BS1のj受信状態が悪く、BS2は受信ができません。そこで2室の洋室の仕切り壁に既存のTVコンセントに接続したTVケーブルを最短長で中継するTVコンセントを設備しました。結果は予想通りで隣室のビデオデッキのBSの受信状態
は良好となりました。部品代合計は約5,000円です。
使用部品一覧(F型接栓がひとつ外れているのはテレホンガイドを通すため)
No. |
品名 |
数量 |
1 |
テレビコンセント(中間かべ埋め込み型) SRU-7-7P-SP (日本アンテナ) |
1個 |
2 |
テレビコンセント(端末かべ埋め込み型) SRU-7P-SP (日本アンテナ) |
1個 |
3 |
中継接栓 F-F-SP (日本アンテナ) |
1個 |
4 |
埋め込み用支持枠 |
2個 |
5 |
コンセントプレート(2口) WN6002W010 (National) |
1枚 |
6 |
コンセントプレート(1口) WN6001W010 (National) |
1枚 |
7 |
テレホンガイド WN3021KP (National) |
1個 |
8 |
F型接栓 |
4個 |
8 |
アンテナ線 5C-FV 長さ25cm |
2本 |
2つの洋室の間仕切り壁のTVコンセントを取り付ける位置にボードの穴あけをします。軽鉄にぶつからないように磁石を用いた下地チェッカーで事前チェックして位置を決めます。なお、壁の両面につけるため、干渉しないように取り付け位置を10cmほど左右方向にずらします。石膏ボードのカットは専用ののこぎりの使用が便利です。
■ バルコニー経由でアンテナ配線
ウィンドケーブル(FFK-50、ミニー)
注:地上デジタル対応前の製品
|
|
窓とサッシの隙間を通る薄いTVケーブルが各社より発売されています。(フラットケーブル FC-05N-B(DXアンテナ)、すきま配線ケーブル片側F-片側F
SCA-6FP-B(八木アンテナ)、
フリーケーブルCF-75F-SP(日本アンテナ)、ウィンドケーブルD-FFK-30S(ミニー))。
このケーブルを2本使って窓のサッシ部分に通し、写真のように配線します。
なお、以前、受信性能の低い機器をTVコンセントの送り側に接続したところ、画面にノイズが目立ったのですが、上記のようにTVコンセントを設備してこの薄いTVケーブルを外したところ、その機器で十分な受信状態を確保できるようになりました。ケーブル長が短くなったこと、窓サッシ部の誘導でノイズの原因となっていた電波がTVケーブルに届かなくなったことなどが効果を生んだためかもしれません。
【参考】
|