ガス設備

 

 南流山弐番街は京和ガスから都市ガス(13A、熱量11,000kcal/m^3)が 供給されています。そして給湯・暖房にはTESが標準装備されています。

 

ガスメーター

 メーターパネルの中にガスメーターが収納されています。このガス メーターは「マイコンメーター」と呼ばれ、ガスの使用量の計量だけでなく、ガス使用中に震度5以上の地震が発生した時、ガスの供給圧が低下した時、ガス管が外れたり、使っていないガス元栓を開けてしまって不自然に大量のガスが流れた時に自動的にガスを止める機能が内蔵されています。そのような理由でガスがとまった時の 復旧の操作手順を右に示します。

 

TES


AD-200FFA


リモコン


 キッチン、浴室、洗面所への給湯、そして各室の暖房設備としてTES(東京ガス温水システム)が設備されています。標準設備はGT-150FF(日立)ですが、 使用年数などから多くの住居で更新されていることと思います。左はAD-200FFA(松下電器産業)です。
 ガスは外気を直接、吸気ダクト経由で洗面所に設備のTESに導入して燃焼させ、排気は排気ダクト経由で外気に放出するため、室内の空気を燃焼に用いることなく、空気を汚すこともありません。
 暖房はTESで発生した温水をファンコンベクターに送って熱交換して温風を吹きだす方式です。ガスストーブや石油ストーブでは室内の空気を燃焼させることから時々、外気を取り入れることが必要です。また、これらの暖房器具では取り扱い方を誤ると火事や火傷の原因となります。このような面で 小さなお子さんのいる家庭でも安心して使えます。


LDのファンコンベクター(MA-H30FPA)


洋室のファンコンベクター(FU-15VP)

 

キッチンのガスコンロ

 キッチンにガスコンロ用のガス元栓が設備されています。
 2008年10月より、全口安全サンサー付きガスコンロの製造販売が法制化されます。(従来の一口だけ安全センサーが付いたガスコンロやセンサーのないガスコンロの製造販売は禁止。)
 日本のコンロが原因となる火災は年5000件発生しているといわれ、そのうち95%がガスコンロによるもので、調理中に火元から離れたり、消し忘れが原因の多くを占めるとのことです。
 安全機構として、「調理油加熱防止装置」(鍋底の温度が約250℃になると消火)、「立ち消え安全装置」(調理中に立ち消えたとき消火)、「早切れ防止装置」(過熱防止装置が動作して予定外に早切れすることを防ぐために、手前のバーナーに「ハイカット温調機能」を搭載して調理中250℃になると小火にして温度調節を始めて消火を防ぐ機能)、「消し忘れ消化機能」(消し忘れて一定時間を過ぎると消火する機能)などがあります。
 ガスコンロを更新する際は「全口安全センサー付きガスコンロ」を示すPSマーク付きの製品を選んでください。
 キッチンのガスコンロを安全に使うために注意すべき点を次に示します。

  1. キッチンでガスコンロを使う場合、換気が不十分な状態でガスを燃焼させると不完全燃焼となって一酸化炭素中毒になる恐れがありますので、換気扇を回してください。
  2. ガスコンロのゴム管は、ガス栓の根元まできっちり差し込んでゴム管止めがされているのを確認してください。
  3. 経年などでひび割れや固くなったゴム管は交換してください。
  4. 料理でガスコンロを使っている間は、ガスコンロから離れないでください。
  5. ガスコンロを使用中に地震が発生したら火を止めてください。なお、大きな地震の場合にあわててガス栓を締めようとすると体の自由がきかず、余計に危ない場合がありますので、この場合は地震の揺れが収まってから火を止めてください。テレビやラジオをつけておくと大地震が発生した場合、「緊急地震速報」を聞くことができ、大きい地震が来る前に火を消すことができます。

 

都市ガス警報器


都市ガス警報器の例

 キッチンのガスコンロの隣の壁の天井近くに「都市ガス警報器」があります。 都市ガス警報器は、建物区分で特定地下街や地下室、または、超高層建物などで取り付けが義務付けられていますが、当マンションのような一般住宅では法的な取り付け義務 はありません。そしてその取り付け・取り替えは居住者の判断によるものとなります。万が一のためのガスの見張り番として使用をおすすめします。
 都市ガス警報器でガス漏れ警報が鳴った場合の処置を次に示します。
  • 室内の火は全て消します。
  • ガス栓、メーターガス栓を閉めます。
  • ドアや窓を開けて十分換気します。

 なお、下記はガスに引火の危険があり、絶対にしないでください。

  • 火気は絶対に使用しない
  • 電気のコンセントやスイッチに触れない(火花発生)
  • 回っている換気扇や点いている電灯を切ること

 そして京和ガス(TEL 04-7155-1500)に電話し、名前、住所、電話番号、状況を伝えてその後の処置をしてください。

 都市ガス警報器の有効期限は5年です。京和ガスで新しい警報器を購入できます。「火災・ガス漏れ複合型警報器」として、都市ガス警報器と不完全燃焼警報器(燃焼排ガスの一酸化炭素を検知するSnO2系半導体センサー)と住宅用火災警報器(熱センサ)の機能を1台にまとめた警報器も販売されています。

 「ガス臭い」とか、「都市ガス警報器が鳴り止まない」とか、異常がある時はすぐ京和ガスへ連絡して対応してください。

 

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