梁型下の化粧板

 

 

 LDの壁面(戸境壁)はコンクリートにクロス直貼り仕上げで2.5mの天井高に対して高さ54cm、奥行き7.5cmの梁型がでています。重要な構造物で、壁面に絵の入った額などを飾るためにコンクリートピンなどを打つことは当然、ご法度です。
 そこで考えたのが、梁下に化粧板を接着してその化粧板に吊り金具を取り付ける方法です。左の写真は厚さ2.5cm、幅11.5cmの板を接着面を除いてウォールナット調の塗料で着色し、コンクリート・木用ボンドで接着したものです。梁の奥行きより4cm幅の広い板を使ったのはコンクリート側の施工精度(よく見ると若干、波打っている)への対応と、将来的に板の上に壁面照明を取り付けることを予定していることによります。板とコンクリートに隙間ができましたが、この部分はパテ埋めで対応です。
 壁面にアクセントができた感じで違和感は全くありません。また、数m離れた状態で壁面を見ると梁の存在が気になりません。どうやら梁の奥行きの7.5cmの差はこのような板で区切って直接比較できないようにすると、人間の目では区別できないようです。