家電製品の安全

 


「東京国際消防防災展2008」での展示

 コンセント廻りに溜まった埃が湿気を帯びて電流が流れ、その熱でコンセントやプラグの材料が変性して大きな熱を発生するようになるのがトラッキング現象です。そして火災の原因ともなっています。左の写真はトラッキング現象を起こしたコンセントやプラグですが、熱で溶けたり、こげた状態を見ると、コンセントまわりは目につかないからこそ、定期的に埃が溜まっていないかのチェックや掃除の必要があることの思いを強くします。

 2007年8月23日のニュースで1970年製造の扇風機が火元となって火災が発生し、死亡事故となったことが報じられました。コンデンサーの経年による絶縁劣化が原因とされます。日本電機工業会の1982年8月から2007年9月の間に起きた事故の調査結果によると54件の事故があり、そのうち30年使用のものが37件とされます。
 蛍光灯は安定器が必要で、この安定器は経年により絶縁が劣化することから、使用環境によって差はありますが、およそ累積点灯時間4万時間が寿命とされ、3万時間が交換の目安とされます。(電球型蛍光灯は照明器具側に安定器が入っていないため、対象外。)
 下記のリンクの「家電製品の安全チェック」で、電源コードとプラグ、カラーテレビ、冷蔵庫、エアコン、洗濯機、衣類乾燥機、オーブン電子レンジ、トースター、電気ストーブ、電気カーペット、電気毛布、電気コタツ、扇風機・換気扇、ヘアドライヤー、リモコン送信機についてチェック方法が紹介されていますので、 お住まいの家電製品のチェックの参考としてください。
 「もの」を大切に使い続けることは大切ですが、家電製品には寿命があることの理解が必要です。

 

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