発達障害

 

 平成17年4月、発達障害者支援法が施行されました。この法律は発達障害者の早期発見と発達支援を行う国および地方公共団体の責務を明らかにし、学校教育における発達障害者の支援、就労支援、発達障害者支援センターの指定を定め、発達障害者の自立及び社会参加の支援を定めたものです。法で「発達障害」として自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害を列挙しています。
 『発達障害情報・支援センター』(国立障害者リハビリテーションセンター)のWebサイトが発達障害に気づくための基本的な情報、発達障害のある方の特性に応じた生活場面での対応、発達障害を理解するための詳しい情報、発達障害者を支えるための制度・施策、日本の取り組み・世界の動き、相談窓口情報、発達障害に関する資料が提供されていて参考になります。
 千葉県の我孫子市、柏市、野田市、流山市、松戸市、鎌ヶ谷市、白井市、印西市、栄町にお住まいの方の窓口は千葉県発達障害者支援センター CASCAS東葛飾(JR我孫子駅近く)です。

CAS東葛飾
開所時間 月〜土曜日 9:00〜18:00 (祝日、年末年始を除く)
〒270-1151 我孫子市本町3-1-2けやきプラザ4階
TEL:04-7165-2515
FAX:04-7165-2516

 南流山1丁目の『ひだクリニック』で2009年1月より発達障害の方のための「みらくるクラブ」が発足しています。

 

自閉症

 自閉症は1) 言葉の発達の遅れ、2) コミュニケーションの障害、3) 対人関係・社会性の障害、4) パターン化した行動、こだわり、そして5) 知的な遅れを伴うこともあるとして障害の特性があげられています。
  ダスティン・ホフマンとトム・クルーズの共演映画『レインマン』でダスティン・ホフマンが演じる兄の演技によって、自閉症について関心を抱くようになった人も多いと思います。

 

学習障害

LD : Learning Disabilities あるいは Learning Disorders)

 知能の発達は遅れていないのにいつまでも文字が読めなかったり、国語はよくできるのに算数ができなかったり、あるいは成績はよいけれど遊びやスポーツなどの友だちと一緒に行動するもののルールが理解できないために孤立してしまうなど、「普通の子ども」(「普通の子ども」というのは観念上のもので、子どもたちはそれぞれ個性があることを理解した上で敢えてこの言葉を使いますが)と比較するとアンバランスのある子どもがLD児とされます。
 『トップガン』や『レインマン』の映画で有名なトム・クルーズが、自ら学習障害(失読症(Dyslexia))であったことを公にしたこと、そして「全国LD親の会」の地道な活動が「学習障害」の一般の人たちの理解を広げてきたと思います。
 LDの早期発見と早期療育が子どもの発達を助けることになります。全国LD親の会の「LDってなんだろう −学習障害理解の手引−」は参考となる内容が記されています。「学習障害では・・」と悩んでいる人だけではなく、多くの人に読んで欲しい手引き書です。

 

注意欠陥/多動性障害

AD/HD : Attention Deficit / Hyperactivity Disorder)

 不注意、多動性、衝動性の3症状が年齢不相応に著しく認められるかどうかによって注意欠陥/多動性障害が診断されます。AD/HDを正確に診断することは難しく、面接や診察室での行動観察、客観的な行動評価テスト、心理発達検査などの総合的な観点から判断されるとのことです。(下記のAD/HDナビを参照。)

 

アスペルガー症候群

 アスペルガー症候群は1) 基本的に、言葉の発達の遅れはない、2) コミュニケーションの障害、3) 対人関係・社会性の障害、3) パターン化した行動、4) 興味・関心のかたより、5) 不器用(言語発達に比べて)が障害の特性としてあげられています。 

 

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