浴室(ユニットバス)

 

標準のユニットバスの計画的更新について


図1 ユニットバスMB-1216BH(YAMAHA)

外寸:奥行125×幅168×全高225[cm]
(排気ファン除く)
内寸:奥行117×幅160×高さ203[cm]
浴槽内寸:長さ92/87(上部/下部)×幅57×深さ52[cm]
洗い場から浴槽上部の高さは54[cm]
満水時のバスタブ容量:約300リットル

・ オリジナルは白木調の壁仕上げですが、上の写真は化粧シートの貼重ねて石目調になっています。

 コープ野村南流山弐番街の標準設備のユニットバス(図1)はMB-1216BH(YAMAHA)です。ユニットバスは現場での施工性を高めるために予めFRP製の構造部と床下の排水管(配管用炭素鋼鋼管;SGP)を工場で組み立て、現場で正確に設置すれば排水管(VP)を接続するだけでよい構造として設計されました(図2、3)。
 しかし、給排水設備改修工事における調査でその排水管の腐食が進行していて近い将来、漏水を発生させる危険があることが確認されました。(図4、5)
 この排水管の改修は洗い場に大きく開口を設けて実施という非現実的な方法を除いて、ユニットバスの更新しかありません。このため、管理組合は標準のユニットバスを使用されている住居の区分所有者に、今後3年(2011年まで)を目処にユニットバスの計画的更新をお願いしています。

【補足】
 今日のユニットバスは排水管としてVP管が用いられていますが、当マンションと同時代に建設されたマンションのユニットバスの排水管は同様の構造が多くあります。
 他マンションの皆さんも、竣工図を確認してユニットバスの更新の必要の有無を確認されることをお勧めします。

図2 ユニットバスと床下の排水管


図3 SGP管とVP管の接続


図4 ユニットバスの排水口のトラップと配管


図5 排水管(SGP)の減肉の状況

 

ユニットバスの選定方法

 南流山弐番街のユニットバス を収める部屋の内寸は128.5×172×252[cm]です。このサイズに適合するユニットバスはマンションリフォーム対応として販売される1216といわれるサイズです。『リフォーム・マニュアル』に選定方法について記載していますのでこれを参考としてください。
 なお、近年、浴槽の裏側に断熱材を取り付けたユニットバスが登場していますが、標準のユニットバスを使用していて冬に特に強く感じる浴槽と体の接している部分から温度が低下する不快感がなくなり、温度低下が少ないことから若干の差し湯で快適な湯温にでき省エネになることからお勧めできます。
 なお、リフォーム着手前に「修繕に関わる細則」により、届出を行ってください。