浴室の換気扇
■ バス・トイレ用換気扇のファンロータの点検と洗浄
ユニットバスの天井に取り付けられた換気扇はトイレの換気も同時に行っています。
換気扇本体は天井の吸込みグリル内にセットされていることから、吸込みグリルを外してメンテナンスを行います。点検及びファンロータの洗浄は通常1年に1回を目安とされています。なお、グリルは1ヶ月に1回位、
カラ拭きして付着したホコリを取り除いてください。

【参考】
- バス・トイレ用換気扇 取扱説明書(暖冷工業(株))
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【ファンロータの洗浄】
- 換気扇のスイッチをOFFにします。
- 吸込みグリルの4本のビスをプラスドライバーで左に回して吸込みグリルを外します。
- ファンケースの止めネジ(4本)をドライバーで左に回してファンケースを外します。
- ファンロータ止めネジをゆるめます。ファンロータ止めネジは小さめのドライバーを使って横からゆるめます。
- ファンロータを羽根を曲げたり破損しないようにその中心のボス部をつまんでモータ軸から引き抜きます。
- 家庭用洗剤(例:マジックリン(花王))をスプレーでファンロータの羽根の部分に吹き付けます。そして不要の歯ブラシなどを使って、ファンロータの羽根を曲げたりしないように軽くこすってゴミ等をとります。その後、洗剤を水で十分に洗い落し、よく乾燥させます。(乾燥が不十分だと汚れが早く付く原因になります。) *
- ファンロータの羽根を曲げたりしないように注意深く、1)〜4)の逆の順番でファンロータ、ファンケース、吸込みグリルを取り付けます。
- 換気扇のスイッチをONにしてネジの締め付け不良などによる異音がしないか確認します。
*: 取扱説明書では「洗浄用容器内に50〜60℃位のお湯を入れ、その中に中性洗剤を入れて、ファンロータを20分間位浸します。」と漬け置き洗いをすることが
書かれていますが、最近の家庭用洗剤には効率よく汚れの落とせるものがあり、バス・トイレ用の換気扇には油汚れはありませんので、上記の洗い方で十分と思います。 |
止めていた浴室の換気扇を起動して、換気扇の音がそれまでより大きくなった場合、換気扇モータ軸の油切れと考えられるため、換気扇を止めてモータ軸のグリスアップをできる限り速やかに行なうようにします。(さもないと軸受の寿命を短くしてしまいます。)
下記に作業手順を示します。(CRC 5-56のような潤滑剤はこのような用途に向いていませんので、必ず、軸受けに適用可とするグリスを用います。)
本来は定期的なグリスアップ(2〜3年に1度)を行なうことで、異音の発生を予防でき、後述の換気扇モータの交換にまで至るまでの寿命を長くできます。
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回転機械の寿命を決める一要素に軸受けの劣化があります。軸受けの機械設計では荷重などの負荷要素、使用頻度、そして使用期間
が設計条件となります。浴室兼トイレの換気扇は、他の同種の機械から類推して「10年は大丈夫」という考え方で設計をしていると推定されます。
トイレの臭いが室外に漏れるのを防ぎ、浴室が使用後にすぐに乾くように、浴室換気扇を常時ONで使っていま
した。時々、掃除と軸受けへの注油を行っていましたが、2001年に換気扇から高い周波数の異音がしてきました。ユニットバスの天井に付けられたバス・トイレ用換気扇VF-2KW(暖冷工業(株))の部品の外販をしている下記の会社からモータとファンロータを買い求め、交換
することで、また、静かな状態になりました。新品のモーターと音のするモータを手で回して比較すると後者の軸受けの抵抗が増えたことがわかります。
補修部品の入手については管理事務室で相談してください。なお、このような交換作業に不慣れな人は専門業者に依頼することを勧めます。
(有)暖冷サービス
東京都中央区八丁堀4−1−3 千賀ビル
TEL 03-3552-5721(代)
VF-2KW用モータ (型式:A-35)
同上ファンロータ |
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