大雨への備え
2004年7月、集中豪雨のために新潟県三条市などで大きな水害がありました。それとは比較になりませんが、2005年の台風で南流山駅から神明堀の間で道路の冠水がありました。
次に流山市の避難情報、江戸川の水位、南流山の冠水に注意する場所を紹介します。
洪水の発生が予想される場合、市役所から防災行政無線や広報車等で下表のように「避難準備情報」、「避難勧告」、「避難指示」が発令されます。これらの発令に基づいて行動してください。
表1 市からの避難情報
種類 |
市からの呼びかけ |
とるべき行動 |
避難準備情報 |
江戸川が危険な状態です。いつでも避難できるよう準備をしてください。 |
避難準備をし、TV・ラジオ・市役所からの広報こ注意する |
避難勧告 |
江戸川が氾濫するおそれが あります。速やかに避難してください。 |
指定された避難場所に速やかに避難する |
避難指示 |
江戸川が氾濫し、家屋に浸 水する危険があります。今すぐ避難してください。 |
指定された避難場所 に直ちに避難する |
流山高水位左岸第1見通杭
(河川敷野球場入口近く)
(下の道路は標高6.5m、堤防は同約13m)
2007年の台風9号通過後の江戸川 |
国土交通省江戸川河川事務所のホームページで江戸川の無人観測所から送られる観測情報を表示する「水位観測所のリアルタイムデータ」が閲覧できます。
(同ページで、ライブカメラによる河川の状況も見られます)
流山市に無人観測所がないため、松戸のデータを参考とし、リンク先の図中の松戸をクリックしてください。「テレメータ水位 松戸」が表示されます。このページには、「水防団待機水位」(4.0m、水防団は消防団に読み替え)、「はん濫注意水位」(5.7m)、「避難判断水位」(表示なし)、「はん濫危険水位」(表示なし)とともに、江戸川の上流から下流に向かって見た場合の断面を模した図(左側が松戸側、右側が金町側)が表示されます。
雨台風や集中豪雨で「水防団待機水位」を越えても雨が降り続くようであれば、いざという時に備えることが必要と考えられます。
また、下記の【リンク】の国土交通省の「利根川水系江戸川浸水想定区域図」に、江戸川左岸32.5km地点(流山橋が27km地点であることからそれから5.5km上った地点)と26km地点(流山橋から1km松戸側に下った地点)で破堤した場合のシミュレーションが表示されています。 |
洪水の被害が予想される場合は流山市から避難情報が流されますが、下記に南流山地域で大雨に際して注意する場所を紹介します。
■ 駅前道路
南流山駅隣の道路のJR武蔵野線の高架をくぐる部分は低くなっています。このため、大雨に際しては道路に溜まった水が排水しきれず、深い水溜りとなることがあります。
道路冠水情報板に表示が出されますが、大雨や大雨の直後、この部分に水が溜まっていると水没の危険がありますので注意してください。
JR武蔵野線下の道路の低くなる部分 |
道路上の道路冠水情報板 |
■ 神明堀
大雨では神明堀に各所から雨水が流れ込んでくるため、水位が高くなります。
このため、雨台風や集中豪雨で地域の雨水排水ができず、南流山駅と神明堀の間で冠水することがあります。
改修工事が後述のように進行中ですが、神明堀の水位が水路の天端より50cmの高さまで上昇すると警報ランプが点灯します。近隣の人は注意してください。また、南流山中央公園は下の標識のように「車両等緊急避難場所」に指定されています
。冠水のおそれのある神明堀の近くにお住まいの方は状況を判断して使用してください。
神明堀の下流に位置する松戸市は河道を掘り下げて雨水流下能力の増加を図る改修工事を実施していますが、流山市も南流山地域の浸水被害の解消に向けて、「準用河川神明堀改修事業」として同様の事業を進めています。全体整備延長730mに対して平成19年度に142mを整備して年度末には50%、そして平成22年度末に完成予定とされています(下記の【
リンク】を参照)
。なお、つくばエクスプレスの開通の後、千葉県によって木地区の区画整理事業が2014年度までの予定で進められています。これに伴い木地区に広がっていた水田はなくなり、従来、それが有していた保水力がなくなっています。区画整理事業で貯水池が設けられますが、完成が待たれます。
神明堀(南流山3丁目と6丁目の間) |
神明堀水位警報装置のセンサー部 |
神明堀水位警報装置 |
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【リンク】
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