街のバリア・フリー・デザイン

 

 

 バリア・フリー・デザイン、そしてユニバーサル・デザイン。そのような言葉が一般化することは非常にうれしく思うのですが、表層的で『商業主義』が見え隠れする事例を見ると、少し、寂しい気分になったりするものです。
 左の写真、Sarah P. Harkness & James N. Groom, Jr.の"Building without Barriers for the Disabled"という本は、1977年にアメリカ合衆国へ行った時に手に入れたものです。80ページの薄い本ですが、私がこの分野に関心をもつようになったきっかけとなりました。
 1970年代から日本でもバリア・フリー・デザインを取り入れた建物が建てられるようになりましたが、「増えてきた」と感じるようになったのは1990年代に入ってからと思います。ただ、21世紀に入った現在も、新しく施工される公共部分を見ると、「現場にその思想が行き渡っていないのでは?」と思われる事例が多くあるように思えます。
 まだ、ひとつの事例紹介の掲載のみですが、今後、増やしていきたいと思います。

■ 歩道と車道をつなぐ