市川歴史博物館

 北総線の北国文駅を降りて徒歩で約10分位の距離に,堀之内貝塚公園,市川考古博物館,そしてこの市川歴史博物館が隣接してあります。順路的には下記の設立趣旨に記載のように,まず,市川考古博物館を見て,休憩がてら貝塚公園を散策して,本博物館を見ることをおすすめします。博物館内に入るとまず,「大べか」と呼ばれる木船を目にすることができます。常設展示は「中世以降の市川」,「海辺の人々の生活」,「水路と陸路」,「台地の人々の生活」,そして「郷土コーナー」となっています。昔といっても40〜50年前の日本の姿を写したものもそこにあります。半世紀で日本人の生活が大きく変わったことを実感させられます。そして館の外側に「石造物展示」もありますのでお見逃しなく・・・。

 


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設立趣旨

 市川市は南に東京湾を望み,北に下総台地の広がる自然環境に恵まれた地域で,古くから農業や漁業の生活を中心に発達してきました。しかし,首都東京に隣接する地域として近年急激に都市化が進み,昔の人々の生活を理解していくために必要な多くの資料が消失しつつあります。これらの資料を保存し,祖先の生活を再現してそれらを現在の人々に活用してもらうとともに,後世に伝えていくことは現在の私達に課せられた責務であると考えます。ここにその施設として本館を建設した次第であります。
 なお,本館は既設の博物館が扱う原始・古代の分野につづき,中世以降の分野を担当し,両館を通じて市川市の歴史全体が理解できるように配慮しました。それぞれの時代の碑人々の生活を思いおこし,今後私たちはどのように生活すべきか考えていただければ幸いです。

昭和57年11月

 

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