設立趣旨
市川市は南に東京湾を望み,北に下総台地の広がる自然環境に恵まれた地域で,古くから農業や漁業の生活を中心に発達してきました。しかし,首都東京に隣接する地域として近年急激に都市化が進み,昔の人々の生活を理解していくために必要な多くの資料が消失しつつあります。これらの資料を保存し,祖先の生活を再現してそれらを現在の人々に活用してもらうとともに,後世に伝えていくことは現在の私達に課せられた責務であると考えます。ここにその施設として本館を建設した次第であります。
なお,本館は既設の博物館が扱う原始・古代の分野につづき,中世以降の分野を担当し,両館を通じて市川市の歴史全体が理解できるように配慮しました。それぞれの時代の碑人々の生活を思いおこし,今後私たちはどのように生活すべきか考えていただければ幸いです。
昭和57年11月
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