*: 伸びた状態といっても足をピンと真直ぐにした状態ではなく、筋肉が緊張しない範囲で膝が軽く曲がった状態。
安価に購入できるママチャリももちろん、存在意義がありますが、長く使っていける「愛車」と呼べる自転車を持つと自転車の楽しみが増えます。自転車のハンドルをふらつかせないで安定して乗るには、若干、前傾して体重を前輪にもかけるのがよいのですが、なかなか気づかれません。また、美しい乗車姿勢は人間工学的にも合理的なもので 、効率よく力を伝えることができます。洋服と同様に体にあった自転車(フレーム寸法)を選ぶことが重要です。 自転車の基本的な調整箇所はペダルとサドルの距離、サドルとハンドルの距離、ハンドルの高さがあります。足の長さ、座高など個人差が大きく、自転車に書かれた適応身長で自転車を選んだだけでは 、これらの調整がうまくいかない場合があります。自転車専門店で相談して自分の体にあった自転車を選ぶことを勧めます。なお、2つのサイズで悩んだ時、フレームサイズの小さいものを選んだ方が 、後でステムを交換するとかして調整できることからよいと思います。 平成20年6月に道交法の改正で「乗車用ヘルメット着用努力義務」(児童又は幼児を保護する責任のある者は、児童・幼児(13歳未満の子ども)を自転車に乗車させるとき、補助イスなどで同乗させるときは、乗車用ヘルメットをかぶらせるように努めなければなりません。)が課せられました。大人も模範となるように自転車用ヘルメット (5000円くらいからあります)を着用しましょう。
余談ですが、MTBの登場前はフレームの形状にあまりバリエーションがなく 、一般的な三角形のものか、上の図のようなミキスト車と呼ばれるご婦人がスカートで乗っても大丈夫なようにトップチューブを低い位置に配置されたものしかありませんでした。 前者ではサドルとトップチューブの距離が短いと格好よく見えないため、体格によって候補の対象となる自転車が限定されたものでした。MTBの普及は 、スローピングプレームという前三角のトップチューブがサドル側に傾斜しているフレームがロードスポーツモデルにも採用されるようになったように自転車のフレーム設計の常識を大きく変えたと思います。このタイプのフレームで あれば、停車時にフレームをまたぐ姿勢がとりやすく、また、サドル高さの調整範囲も広くなります。