洗面所
廊下から洗面所内を見る |
洗面所の奥から廊下側を見る |
南流山弐番街の洗面所は幅125cm×奥行265cm×高さ210cm(31cm×31cmの雑排水管用の柱形を含む)の内寸法です。その中に浴室、トイレへの入口があり、TES(給湯・暖房装置
)、洗面台、そして洗濯機用パンが設置されています。そして浴室へ入る際の脱衣スペースとして、洗濯の作業スペースとして、朝などの身づくろいのスペースとして、更にタオル、洗濯用品など様々な物品のストックスペースとして多目的に利用され
ることになります。
限られたスペースでそれらの処理をするには洗面所の片付けが重要です。
■ 床仕上げ
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既存部分のクッションフロアの模様 |
洗面所の床は上右の写真のようにタイル調のクッションフロアが貼られています。「安定感のあるシンプルなイメージにしたいな」とクッションフロアの上に50cm角のカーペットタイルを敷詰めました。無論、小さなお子さんがいる家庭ではクッションフロアのままの方がよいと思いますが、大人ばかりの世帯ではこのような方法も可能です。
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洗面所のベースライトは左の写真のように95φパナボール電球を用いた直径20cmの1灯の埋込み型ダウンライト(LB70028、松下電工)。(この直径20cmタイプは廃番)
グレアをおさえてフラットな配光にとホテルの洗面室で見られるようなルーバー付蛍光灯にしようと考えたのですが、照明器具を支える軽鉄下地から改修が必要で器具も高価・・・。この案は考えただけになりました。 |
そこで2灯のダウンライトを使って洗面所全体を明るくすることに・・・。使用したのは東芝ライテックのBFD10808EL(穴径φ125)。照明器具の位置が変わるため、天井のボード(タイガーボード、455
× 910 mm、吉野石膏)をジプトーン(吉野石膏)に一部貼り替えとなりました。ボードの経年変化による白さの違いと模様の違いで新旧はっきりわかりますが、照明器具のついている部分がアクセントにな
るともいえますが、そのうち、ペイントを塗ろうと考えています。2灯化により隅々まで光がとどき、それまで陰になって気にならなかった埃なども目につくようになったのは洗面所という使用目的から成功でした。 |
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■ 洗面台
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既存のCleanupの洗面台の幅は75cm、奥行50cm、高さ75cm。鏡の上の蛍光灯のカバーが黄ばんできたことと、棚の出っ張りから受ける圧迫感が気になりはじめました。 |
鏡とガラス製の棚(TOTO)を取り付けました。また、洗面台下部は白木調のプリント仕上げの上にダークマホガニー調の化粧シートを貼り付けています。なお、洗面台の混合栓はツーバルブからシングルレバーに交換しています。 |
【洗面台の入れ替え】
洗面所内のリフォームとして一番考えられるのが洗面台の更新です。現在、様々な洗面台が販売されていますが、既存(奥行きは狭い部分で45cm、最も出張っている部分で51cm)と同じく奥行きの50cm位の製品から選ぶことをすすめます。なぜならば洗面所の幅が125cmと狭く、奥には浴室、洗面台、洗濯機パンからの排水を流す排水縦管が納められた柱型が壁面にあるため、奥行きの深い洗面台では最近の全自動洗濯機(60cm位)を入れ替えるのが困難になることによります。また、既存の洗面台は高さが75cmと低
く、使用者の身長によっては腰に負担がかかりますので、80cm位のものも考えるのがよいと考えます。
以上より、私が洗面台の更新で候補としているのはINAXのLC (Laundry
Unility
Counter)シリーズです。奥行50cm、背面の高いカウンターデザインのため、水はねに対する水仕舞いがよく、洗濯の予備洗いにも使いやすそうです。
また、取っ手が突出しない現代的なデザインとなっています。
寸法に対する感覚は個人差があるため、断定的にはいえませんが、個人的にはミラーキャビネットタイプでは棚の奥行分、鏡面が近くなり、圧迫感を
受ける気がします。普通のミラーならばこのような感じはありません。
洗面台に合わせたデザインの収納棚も販売されていますが、洗面所の天井高210cmを考慮して選ぶ必要があります。
【洗濯機用パン、水栓】
全自動洗濯機と水栓
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洗面所の洗濯機パン、2槽式洗濯機の全盛時代のもので80×63[cm]のサイズです。現在、全自動式洗濯機を使用していますが、その蓋と洗濯機用水栓が干渉するため、設置方向を90°振っています。これは少し気になっていたのですが、
ホースが外れても緊急止水弁で瞬時に止水するという洗濯機用水栓で奥行寸法が短い製品TW11Gが登場したことをTOTOショールームで
知りました。以下に洗濯機パンの更新と洗濯機用水栓の更新の事例を紹介します。
なお、左の写真の壁面側に大きめの洗濯ばさみなどが並んでいるのが見えますが、これは棚の下にパイプを1本取り付けてそこに整理しているものです。 |
■ 入口の有効幅の拡大
洗面所はトイレと浴室への通路を兼ね、浴室の脱衣場所ともなります。このため、廊下側から洗面所内が見えないようにする必要があります。一方、洗面所の入り口の枠の内法幅は70cmで幅約20cmのアコーディオンドアが取り付けられています。このため、通路としての有効幅は50cmとなり、成人の肩幅が50cm位ですので体を斜めにしてこの入口をすり抜けることになります。これは少し狭いといえます。
下記は入口の有効幅を広げるためにアコーディオンドアを撤去して、遮光タイプの厚手のロールスクリーンを取り付けた例です。これにより枠幅を有効に使えるようになりました。なお、照明で内部が透けて見えるのを防ぐため、遮光タイプのスクリーンから選びます。この他の方法として折れ戸を造作するなどが考えられますが、費用としてはロールスクリーンは5,000円程度で安くできます。
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ロールスクリーンを下げた状態
(廊下側) |
ロールスクリーンを下げた状態
(洗面所側) |
ロールスクリーンを上げた状態 |
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