リビングの照明

 


PG-2308 (キシマライティング

【器具故障について】
  蛍光灯に交換直後、点灯しませんでした。「蛍光灯の初期不良?」と思い、それまで使っていた電球に戻したらこれも点灯しません。テスターであたって器具内部の断線がわかり、修理となりました。
 分解して内部の電線を触ってみると耐火繊維で覆われた絶縁被覆が黒く細くなって硬く、導線も硬く、その部分で折れていました。 また、その電線部分に曲げ力を加えるとボキボキと折れます。断線したのは電球交換時に脆くなった電線の許容応力を超えたためと推定されま した。「こんなことがあるの?」と思いましたが、器具構造を設計屋の目で見ると、電球上部は熱が滞留する形状で放熱用スリットが ないため、器具指定のミニクリプトン球100Wで絶縁材の耐熱温度を越えた雰囲気となり、長い間に絶縁被覆、導線の変質を招いたものと 推定されます。デザイン優先が原因のようです。
 変質した電線部分を除去して復旧しました。電球型蛍光灯への交換で消費電力は約1/8となり、室温24℃に対して器具上部の温度は40℃ほど となりましたので同様の問題は発生しないでしょう。
 照明器具の選択について「リビング → シャンデリア」というステレオタイプの考え方があります 。リビングルームが広く、天井が高ければ問題ないのですが、そうでないとその存在だけで圧迫感を感じてしまいます。
 そこで選んだのが写真の径45cmの球面状のほの青いガラス部を三つ爪で支えるペンダントライト。単純なデザインが気に入りました。「地震?」と思った時、この照明器具の揺れで地震かどうか 、確認もできます・・。
 省エネのため、電球型蛍光灯に交換しようと、EFD15EL/12/E17(National、E17口金、電球色、12W)を入手しました。スパイラルの蛍光部が露出したDタイプとその上にガラスカバーをつけて電球的にしたAタイプがありますが、器具にガラスカバーがついていますので、効率と寿命からDタイプの選定です。
 蛍光灯に交換直後、左枠内の故障がありましたが、修理しました。
 クリプトン球では電球の上部が金属カバーに隠れて天井面が暗くなるなど、光源を十分、利用できていなかったのが、電球型蛍光灯としたことで、光源の大部分が金属カバーの下 に出ることとなり、100Wのクリプトン球から60W相当の電球型蛍光灯への交換ですが、「暗くなった」という感じはありません。また、光源が点から面的なものにな ったことにより、それまでガラス部を支えていた支持棒の天井に映る影が気になっていたのが改善されました。

■ 壁面照明

 戸境壁の梁下に接着した板を利用して、壁面照明を設備しました。現在はダイニングの照明器具系統から電源延長していて、ダイニングの電源スイッチを入れるとLD全体が明るくなります。(先々、スイッチを入れて個別にON-OFFできるようにと考えています)
 なお、壁面照明器具には、当初はもっと小型のものを考えたのですが、クリプトン球使用専用となり、消費電力の面で抵抗があり、ダイニング用で使用していたシーリングライトを改造して流用しました。

 

■ アルコーブの照明


消灯状態

点灯状態


棚下用照明
OB055125
(ODELIC)

 電話ジャックのあるLDのアルコーブの下の棚に小さなスタンドライトを置き、手暗がりになる夜の電話のダイヤル操作に対処していましたが、通信機器の増殖で置けなくなりました。
 アルコーブの天井は壁下端より約10cm高い位置にあり、蛍光灯ならば壁裏に隠して取り付けて建築化照明できます。そこで棚下用照明器具(20W蛍光灯、右の写真)をつけました。照明器具は工事用の安価なもので十分と当初考えたのですが、スイッチ付でグローブ付の棚下用照明器具ならばスイッチを別に考える必要がなく、グローブの有無で光の調整が可能と考えた選択です。グローブをつけた場合、遮光角は浅くなりますが、柔らかい光が得られることから付けた状態にしています。電源はコンセントの使用ですが、あたかもここに建築化照明がなされることを前提としたような納まりのため、「天井面に電源があれば・・・」とつい思ってしまいます。明かりを楽しみながら実用性もある照明増設となりました。
 アイディア段階ですが、アルコーブの下のTES暖房機の前に折畳みの机を作りつけすればその明かりでちょっとした書き物もでき、多目的に使えるな、と考えています。