南流山自転車クラブ
南流山駅から江戸川までは約1.5km。江戸川の堤防上は江戸川自転車道が整備され、地域の人にサイクリングとともに散歩やジョギングなどで親しまれています。流山橋から北上するルートは新川耕地などの田園風景も見られ、走っていて何かほっとさせられます。そこで「南流山自転車クラブ」と題して南流山を中心としたサイクリング情報を紹介します。
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概要
南流山に近い江戸川のサイクリングコースは、「江戸川左岸自転車道」(松戸・野田・関宿自転車歩行者専用道路。松戸市小山(葛飾大橋)から野田市の関宿城までの41.4km)と、「江戸川右岸自転車道」(三郷・幸手自転車歩行者専用道路。三郷市高洲から幸手市中島(関宿橋)までの41.2km)です。流山橋から左岸自転車道を7.5kmほど北上すると、江戸川に利根運河が合流する地点があり、そこから利根運河沿いの自転車道(国道16号線までが手賀沼自転車道(利根運河と国道16号線近くの道路を利用する手賀沼までの30.8km)、国道16号より先が柏市サイクリングロード)を利用し、利根運河と利根川の合流点までいくことができます。
スポーツタイプの自転車を使って大人が無理なく走れる速度は時速20kmほどです。そこで2時間を目途に考えると上流側は野田橋、下流側は市川橋までが無理なく走れる範囲にあります。
流山橋から上流へ
流山橋から上流の野田橋の区間には斜面林を背に田園地帯の広がる新川耕地、利根運河、御用蔵(キッコーマン)などがあります。新川耕地はバードウォッチングも楽しめます。また、江戸川と並行する今上落沿いの道はのどかな気持ちにさせてくれます。なお、野田橋は歩道と車道の分離がしっかりしていず、また、橋の前後の交差点も歩行者や自転車への配慮が不十分な構造となっていますので、自動車に注意して横断してください。(野田市には経済産業省の「近代化産業遺産」に選定された醸造業関係の多くの建物などがありますが、野田橋の近くの御用蔵もそのひとつです。)
流山橋から下流へ
流山橋から江戸川を南下して葛飾橋まで約8.5km。流山橋、葛飾橋を渡って周回コースとして17kmほどですので、これも「ちょっとサイクリングへ」にちょうどよい距離です。江戸川左岸自転車道の起点の葛飾橋の近くには旧徳川昭武松戸別邸のある戸定ケ丘歴史公園や千葉県の天然記念物の極相林のある浅間神社があります。
葛飾大橋から下流の江戸川左岸堤防の自転車道は、JR常磐線と国道6号線の部分はそれらの下にあるトンネル部分を通ることになりますが、ほぼ、舗装されています。舗装されていないのは北総線江戸川橋梁を越えたところから、松戸市と市川市の市境の柳原排水機場までの約0.6kmです。この区間、ロードタイプの自転車は堤防に並行する一般道の使用をお勧めします。コース途中には矢切の渡し、柳原排水機場の裏側の『近代化産業遺産』として選定の1904年に建造された煉瓦造の柳原水閘があります。小岩菖蒲園は市川橋を渡った対岸にあります。
葛飾橋は親水公園として地域の人の憩いの場となっている葛飾区の水元公園に近く、「水元公園へピクニック」気分でお弁当を持ってサイクリングにでかけるのも楽しめます。水元公園に行くには一般道を通ることになりますが、金町関所跡脇の道路を使うのが自動車の通りも少ないことから安全です。なお、水元公園の戸合溜側へ渡るために国道298号線下の側道を渡る部分がありますのでこの部分では自動車に注意してください。
この他、自転車道としては整備されていず、未舗装部や並行する一般道に迂回して走ることが必要ですが、江戸川の坂川放水路を上って坂川の源流に至ることもできます。
その他
江戸川と利根運河の合流点から始まる手賀沼自転車道、手賀沼の手賀大橋の柏市側の道の駅「しょうなん」でレンタサイクルを借りることもできます。利根川の堤防もサイクリングコースとして整備されています。なお、柏市のあけぼの山農業公園の利根レンタサイクルは平成25年3月31日に終了しました。
「ちょっとサイクリングへ」と気楽にでかけられる流山橋から1〜2時間ほどで走ることのできるコースを上図および右表にまとめます。
2の江戸川に並行する今上落に沿って走るコースはのどかさを楽しませてくれます。3、 4、6〜9は目に見える風景が異なることから左岸自転車道から走っても楽しめます。
2〜5の詳細は下記の『江戸川のサイクリングコース(流山橋から北上編)』のリーフレットに上の地図を含めてまとめましたのでご利用ください。
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表1 流山橋からのサイクリングコース
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走行ルート |
走行距離 |
0 |
流山橋−江戸川橋(常磐高速) |
約7.5km |
1 |
流山橋−運河水辺公園入口 |
約15km |
2 |
流山橋−運河水辺公園入口
[今上落を一部、走行] |
約15km |
3 |
流山橋−右岸自転車道−
玉葉橋−左岸自転車道−
流山橋 【周回コース】 |
約17km |
4 |
流山橋−右岸自転車道−
野田橋−左岸自転車道−
流山橋 【周回コース】 |
約25km |
5 |
流山橋−利根運河−利根川 |
約31km |
6 |
流山橋−野田橋−金野井大橋
【橋を渡って周回も可】 |
約38km |
7 |
流山橋−上葛飾橋
【階段で橋を使い周回も可】 |
約12km |
8 |
流山橋−葛飾橋
【橋を渡って周回も可】 |
約17km |
9 |
流山橋−市川橋 【橋を渡って周回も可】 |
約27km |
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■ 江戸川のサイクリングコース(流山橋から北上編)
江戸川のサイクリングコース(北上編)(3MB)
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本Webサイト『南流山通信』が作成した流山橋から野田橋間のサイクリングコースをまとめた4ページのリーフレットです。
流山橋の上流は下花輪、新川耕地などで田園風景が広がり、自然と穏やかな気持ちになれます。また、自転車を降りてリーフレットの表紙の写真のような自然を風景を見ることも楽しみです。ビノキュラー(双眼鏡)を携行すると楽しみが広がります。
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■ 松戸・野田・関宿自転車道路(江戸川左岸自転車道) (千葉県)
流山橋から関宿の利根川と江戸川の分岐点まで約35km。往復70kmは時速20kmでも4時間(休憩を考慮)かかることからチャレンジとなりますが、長距離走行に自信がついてきたら一度、試されることをお勧めします。千葉県は、「千葉県の自転車道」のWebサイトを整備していて、「資料集」から次の『松戸野田関宿自転車道路(江戸川左岸自転車道)』の地図のpdfファイルがダウンロードできます。
千葉県の自転車道 (千葉県) ・・・ 「資料集」から自転車道のpdfファイルが入手可
■ 埼玉県(江戸川右岸自転車道) (埼玉県)
埼玉県では『ぐるっと埼玉サイクルネットワーク構想』が構想され、それに基づいて様々なルートマップが作成され、それらをpdfファイルとしてダウンロードできます。「自転車道ポケットマップを配布しています」のWebサイトから江戸川右岸自転車道が含まれる地図もダウンロードできます。
利根川・江戸川サイクリングロードマップ(埼玉県)
■ 利根運河絵図(流山市観光協会)
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流山市観光協会から利根運河周辺の見所をまとめた『利根運河絵図』というリーフレットが発行されています。利根運河の江戸川との合流点から利根川との合流点までの地図が収録され、近隣の見所も紹介されています。
2009年7月現在、利根運河交流館で入手できる他、Webサイトで内容を閲覧できますのでご利用ください。 |
■ 江戸川散策マップ(江戸川下流地域ネットワーク)
江戸川散策マップ
(江戸川下流地域ネットワーク)
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江戸川下流地域ネットワーク会議は江戸川の下流地域(葛飾区、江戸川区、松戸市、市川市)と国土交通省で組織されるものです。
松戸市から葛西臨海公園や江戸川放水路までのルートを紹介する左の『江戸川散策マップ』が作成され、各地方自治体のWebサイトでダウンロードが可能です。
左は最も鮮明な地図の入手が可能な市川市のサイトにリンクしています。
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■ 東京自転車グリーンマップ
アーバンエコロジー東京
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「グリーンマップ」は、自分たちの住んでいる都市の環境に良いもの、悪いものを地域の住民と調査しながら、世界共通のアイコン(絵文字)を使って地図に表す環境マップです。(特定非営利活動法人グリーンマップジャパンの「グリーンマップの特徴」より)
この活動に賛同して『東京自転車グリーンマップ』がNPO法人アーバンエコロジー東京の企画で制作されています。
グリーンマップの活動については上記のグリーンマップジャパンの活動に詳しいことから割愛しますが、東京自転車グリーンマップのWebサイトには東京23区の参考となる情報が多数、収録されたグリーンマップが収録され、葛飾区、江戸川区の自転車による散策にも参考となります。
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■ TX サイクリングライン
TXサイクリングライン 「自転車生活のススメ No.6」
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つくばエクスプレスの南流山駅構内のフリーペーパーなどを置く棚につくば駅から南千住の間の各駅に近いサイクリングコースを紹介する「TXサイクリングライン
自転車生活のススメ No.6」の小冊子が置かれていました(2012年1月現在)。手回り品(前後ホィールを外して輪行用袋に収納、あるいは折り畳み自転車を折り畳んで輪行用袋に収納した状態)としてTXに持ち込める愛車であればサイクリングの楽しみも拡がります。冊子にはレンタル自転車の借りられる場所(台東区、柏の葉キャンパス駅、つくば市など)も紹介されていてそれらを利用する方法もあります。
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【リンク】
自転車安全教育用図説パンフレット&パソコンソフト
(クリックすると日本交通安全教育普及協会)
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警視庁の「自転車の交通安全」のページに自転車の交通安全についてわかりやすく解説されています。また、自転車が関係する交通事故が多いことから、小学1〜3年生/小学4〜6年生/中学生/高校生を対象として自転車の交通ルール・マナーの周知を図るため、警察庁が制作した左のマニュアルとパソコンソフトがあります。ダウンロードして利用できますので参考としてください。
自分がいくら注意していても、自転車で転ぶ可能性は0にはできません。つい最近、路地から急な自転車の飛び出しにあいました。徐行して自転車で走
らせていたため、ブレーキで事故は避けられましたが
、運が悪ければ転倒していました。自転車に乗っている時の頭の高さで転倒して硬い道路に頭をぶつけた場合、ダメージを受ける危険があります。
平成20年6月1日の道路交通法の改正で、「児童又は幼児を保護する責任のある者は、児童・幼児(13歳未満の子ども)を自転車に乗車させるとき、補助イスなどで同乗させるときは、乗車用ヘルメットをかぶらせるように努めなければならない。」として努力義務が規定されました。自転車に乗っていて転倒した場合、脳にかかる衝撃は強いものです。「(子どもを乗せている)私は大丈夫だから・・」と思っても、わき道から急に人や自転車が飛び出してきて転倒ということもあります。罰則規定はありませんが、事故から自身、あるいは子どもたちを守るためにヘルメットをかぶりましょう。
【リンク】
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クロスバイク
折畳み自転車(車輪径 20") |
実用性で考えれば「ママチャリ」と呼ばれるものでも十分ですが、「自転車で少し遠出を・・」では、『自転車の選び方』のページに紹介しますように変速機のついた自分の体格にあったフレームサイズの自転車を使うのが楽です。また、速く走る楽しさは格別です。
江戸川沿いを走る分には本格的なMTBのような頑丈さは必要ありませんので、予算の範囲で軽さを優先させて選んでもよいと思います。目安は12kg以下・・・。この重さであれば前三角を肩で担いで階段を移動ということもそんなに負担なくできます。なお、タイヤは細いほど、パンクしやすいものです。遠出するときはパンク修理キットなどを忘れないように
しましょう。
最近は折りたたみ自転車が流行っています。自転車の置き場所に困る場合は助かりますが、長距離を走る場合、フルサイズの自転車とは快適性が違いますので割り切りが必要です。安心して自転車に乗るには自転車店選びも重要です。「店舗情報」の中の「自転車」のページを参考としてください。
「本格的に自転車競技に参加してみたい」と考える人には、自転車専門店に同好の人たちが集まることもあり、よいスタートが切れると思います。 |
【リンク】
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